季刊紙 労働者の権利: 275号(7月発行)

275号(2008年 7月発行)
季刊・労働者の権利275号目次

巻頭言
参考になる韓国の国選労務士制度  奥泉尚洋

特集 最近の過労死・過労自殺労災補償裁判
過労死労災認定判例の到達点-鹿児島県内之浦町教委事件判例の意義はどこにあるか?-  岡村親宜
北洋銀行斉藤過労死事案についての札幌高裁2008.2.28判決の意義
-システム統合過程で発症した銀行支店女性課長くも膜下出血死と労災-  伊藤誠一
トヨタ過労死内の事件-QC(品質管理)サークル活動等の業務制認められる-  田巻紘子
教諭過労自殺公務災害 東京高裁で逆転勝訴-教師の仕事の質的・精神的過重性を認める-  塩沢忠和
論考 高年法は65歳までの雇用確保を義務としている  在間秀和

権利闘争の焦点
松下PDP事件高裁判決の意義と課題  川口美貴
松下PDP事件との黙示の労働契約成立を大阪高裁が認定  村田浩治
日本システム開発研究所事件-年俸制の下で使用者が労働者の賃金を一方的に切り下げたケース  佐々木亮
美容室の「副店長」の管理監督者性を否定した東京地裁判決  平松真二郎
JR西日本「日勤教育」制度とその運用の実態-広島高裁2006.10.11判決確定・判決の意義と問題点-  藤井 裕
見直される外国人研修・技能実習制度  旗手 明
外国人研修生弁護士連絡会の結成と事例報告   指宿昭一
愛知県における外国人研修生の実態と弁護団の取り組み  大坂恭子

労働審判コーナー
日系人労働者の解雇を無効とした労働審判  四方久寛
労働審判手続に求めるもの  野呂 圭
典型的な労働審判事件  池上 忍
水戸地裁での労働審判の経験について  丸山幸司

書評
現代書館刊 ゲッツ・W・ヴェルナー著
『「ベーシック・インカム」は新しい社会経済構造をつくるか?」』  平井哲史
佐藤彰男著 岩波新書
『テレワーク』「未来型労働の現実」  小川英郎

編集後記