季刊紙 労働者の権利: 315号(2016年7月発行)

巻頭言
 ソウル市のワークルール教育  上田絵理

特集Ⅰ 労働時間と生活時間の調和
 ① 百貨店 三越伊勢丹グループ  古川景一/新村響子
 ② 食品スーパーマーケット カスミ  古川景一/青龍美和子
 ③ フードサービス すかいらーく  古川景一/今泉義竜
 ④ スポーツ用品販売 アルペン  古川景一/岩田 整

特集Ⅱ 同一労働同一賃金原則~格差是正の実現
 同一労働同一賃金の政治と法理~規範的根拠の明確化を  毛塚勝利
 男女同一労働同一賃金原則の実現に向けて  山田省三
 社会経済からみた「同一(価値)労働同一賃金」と法律家の言説  遠藤公嗣

特集Ⅲ 労働運動の新展開-ユニオン運動の模索-
 ① 業種別職種別ユニオンの構想  木下武男
 ② コミュニティ・オーガナイジングとユニオン運動  清水直子
 ③ 「最低賃金大幅引き上げキャンペーン」と「新しい質をもった労働運動」の構築と「反貧困運動の再起動」  河添 誠
 ④ 労働相談から職場の合同労組支部建設へ  須田光照

権利闘争の焦点
 精神疾患の憎悪と自殺について業務起因性を認めた判決
  -国・岐阜労基(アピコ関連会社)事件名古屋地方裁判所2015年11月18日判決(労判1133号16頁)-  岩井羊一
 既往症のある労働者の自殺の業務起因性についての新判断
  -東和フードサービス事件(東京地裁平成26年9月17日判決・労働判例1105号21頁)-  尾林芳匡
 「固定残業代」を公序良俗違反で無効とした事件報告(H事件)  仲松正人
 自衛隊員は、兵士である前に市民・労働者である
  -「自衛官の人権弁護団・北海道」の相談活動-  佐藤博文
 歴史から考える、非正規公務員問題~長崎県臨時職員事件・1審判決報告~  中川 拓
 定年後再雇用者について、正社員との賃金格差を是正
  -長澤運輸(労契法20条違反)事件(東京地裁平成28年5月13日判決)-  花垣存彦

書評
『労働法』 川口美貴著/信山社  在間秀和
『日本で初めて労働組合をつくった男 評伝・城常太郎』 牧民雄著/同時代社  宮里邦雄
『自治体職員の働く権利Q&A』 中尾 誠、渥美雅康、城塚健之監修/日本評論社  豊川義明
『国家戦略特区の正体 外資に売られる日本』  郭洋春著/集英社新書  谷村明子  

日本労働弁護団 意見書・声明
・長時間労働の是正に関する安倍総理の発言に対する幹事長声明(2016.4.27)

編集後記